記憶力がいいと仕事に役立つの?【本当に必要なのは思考力】

コラム

記憶力が良い人っていますよね。

話していて「よくこんな事まで覚えてるな」って思える人。

正直私はかなり記憶力が悪い方なので(たまに文字通り3歩歩いて忘れる事があります・・・)、こういう人に会うとなんとなくうらやましいなと思います。

記憶力がうらやましいのは、きっと小学校からの学生時代の時分に成績が良かったりしたんだろうなと想起させるからでしょうね。

そして、その延長線上で仕事でもきっとうまくいっているのかなと思い起こさせる。

多分このように高い記憶力に憧れている人って多いと思うのです。

ただ私としては、仕事に記憶力って必要なのかちょっと疑問に思っています。

今回は、仕事と記憶力について考えてみます。

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仕事に記憶力が必要なのか?

記憶力を使う場面を考えてみよう

実際に仕事において、記憶が役立ちそうな場面を考えてみました。

こんな感じになると思います。

・大分前に出会った人(特・教えられた複雑な手順の方法を、すぐに順番通りに出来るにお客さん)の顔と名前と詳細な情報を覚えている

・教えられた複雑な手順の方法を、すぐに順番通りに出来る

・ミーティングなどをしていて、少し前にあった話題についてすぐに思い出せる

・言われたことをすぐには忘れない

実際に挙げてみると、大して数を挙げられません。

このように、冷静に考えてみると記憶力というものが仕事に貢献する場面というものはかなり少ないのです。

その上この記憶力による長所というものは、他のスキルで代用が可能です。

記憶力は様々なもので代用できる

まず

・教えられた複雑な手順の方法を、すぐに順番通りに出来る

は、そもそも複雑な手順に問題があります。複雑な手順はそもそもポカミスの温床なのでカイゼンして簡略化する必要があります。

ECRSの観点から、作業の最適化を図りましょう。

そして

・言われたことをすぐには忘れない

に関しては、メモを取る習慣を持っていれば十分です。

最初の『お客さんの顔と名前を憶えている』は流石に完璧にカバーする事は難しいですが、最近では名刺管理アプリに個別情報等を入力することも出来るのである程度はカバーできると思います。

そして『ミーティング中に大分前のイベントを思い出す』件に関しては、特に思い出せなくてもマイナスにはならないはずです。

このように、記憶力をカバーする手段というものは豊富に存在します。

『記憶』より『思考力』

今回の記事で私は記憶力をディスりたいという訳ではありません。

ただ仕事においては、記憶力より思考する力、思考力の方が大切なのです。

そもそも、仕事においては林修先生曰く

解決力

創造力

なのです。

仕事においては、教科書に載っていない事柄次々と起こります。そもそも誰でも簡単に処理できる案件には誰もお金を払いません。

そこには需要が無いからです。

故に、ノウハウ、経験、知識を思考でつなぎ合わせて実行に移す事で物事を解決したり、創造したりすることが必要なのです。

つまり、折角の頭脳を考える事にではなく、覚える事に傾けるのはあまり意義のある選択ではないと言えます。

記憶力というワードで検索すると、記憶力を上げるための記事が結構引っ掛かります。

しかしどうせスキルを上げるなら、思考力に費やした方が時間対効果、費用対効果、そして頭の余裕的にも実際の仕事に役立てる事が出来ると思います。

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記憶力を補うスキル

ここでは、記憶力を補うためのスキルについてもうちょっと詳細に紹介いたします。

メモをとろう

メモを取るのが一番です。メモは覚えるためにではなく忘れる為にとるものです。

メモをとって忘れることで、思考する余裕を作るのです。

メモも以下の2点に大別できます。

・付箋形式

・議事録形式

付箋形式というのは、言うなればお使いのメモみたいな単純なキーワードのみをメモったものです。すぐに済ませるような案件が多く、長期的に残して後で見返すようなものには使いません。

付箋形式と表現したのは、付箋を使うのが最もメモしやすいからです。

私は普段からスケジュール帳の表紙裏に付箋群を貼り付けており、すぐにそこにメモしてノートに貼ったりしています。

ここでのポイントは何よりスピードです。

言われた瞬間からすぐに記憶というものは減退していきますし、そもそもメモるまでの間、物事を考える事が出来ません

いつも付箋を持って置ける仕組みを作り、聞いた瞬間付箋にメモ出来るようにしておきましょう。

議事録形式というのは、単語だけではなくストーリー仕立てでメモしたもので、議事録だけでなく、仕事のやり方なんかのメモもこの形式に該当します。

後から繰り返し見る事が前提のメモなので、形式をいかに同じにしてメモ出来るかがポイントです。

基本的にストーリー仕立てのメモというのは、

・目的

・ポイントの箇条書き

・図解

が押さえられれば、後から見返しても分かりやすくなります。

あらかじめ、ノートに使いやすいフォーマットを複数枚忍ばせておけば、更に見返しやすくなると思います。

スケジュール帳をつけよう

忘れる事の弊害として、

「~までにやらないといけない事を忘れていた」

という事があると思います。

当然スケジュール帳に書いておくのがベストなのですが、実は中々実行するのが難しいです。

というのも、スケジューリングというのは

・メモ

・予定を構築する

の2つの作業により構築されるのですが、2つ以上の作業を同時行うというのは結構難しいのです。具体的に言うと、

15時~15時半までの間に何某の作業をする予定だったけど、他の打ち合わせが伸びて出来なかった。また書き直さなきゃ

という事がよく起きるのです。スケジュールは常に多少の変動があるのですが、一度書き込むとその変動にどうも対応するのが難しいというのが、スケジュール帳の難しさなのです。

私はこれに対応する為に、

・メモは付箋を使い、

・手帳はA5のバーチカルタイプを使用して、

・メモした業務を手帳に貼り付ける

という方法を使っています。

これをすることで、メモ作業とスケジューリング作業を分離する事が出来ます。

スケジュールがズレてしまっても、付箋を貼る場所を変えればすぐに調整できます。

結構便利なんで使ってみて下さい。

テンプレ化しよう

作業を頭で覚えるくらいならテンプレ化して、手順書を作りましょう。

最初だけ手順をOJTで教えてもらい、後は忘れたところは手順書を見直す形で作業をすれば、記憶力に頼らずに業務を進める事が出来ます。

テンプレ化は、クリエイティブな時間と頭を作る上で、非常に重要なテクニックです。

一度やった仕事はどんどんテンプレ化していきましょう。

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まとめ

記憶力というのは、学生までは非常に重要でしたが、社会に出てからはそれほど重要ではありません。

なぜならば、そもそも問題を解決する事が至上命題であり、その為にはカンニングなんて不正でもなんでもないからです。

基本的には業務を完遂するためには、様々な手段や知恵を総動員する必要があります。

記憶力がないと悩んでいるそこのアナタ。

学生であれば、今後必要なくなりますから安心してください。

社会人であれば、それこそ実は今それは必要ありません。

どうやったら仕事が出来るか

ではなく、

どうやったら問題を解決出来るか

という目線で考え続ければ、本当に必要なスキルがはっきりするはずです。

時間とお金と思考力はその本当に必要なスキルに投資しましょう!

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