テレビなんかで評論家が
「統計的に」
と接頭語をつけて、何かを説明する場面というのは多いです。
この単語をつけられて何かを説明されると、妙に説得力が増す感じがします。
「如是我聞」ってつけるとお経の信ぴょう性が上がるみたいなものでしょうか。
それはさておき
統計という言葉には何か権威めいたものを感じますが、実際に統計とは何か、統計では何が分かるのかを知っている人はそれほど多くはないのではないでしょうか。
少なくとも高校までには、「統計」という形で確率論に触れることはそれほど多くないでしょうし、大学でも理系に進まない限り統計に触れる機会は無いと思います。
今回は、いまさらながら統計とは何かを簡単に紹介していきたいと思います。
統計は分布を扱う学問
データを採取するとき、全く同じ値が出続けるということはありません。
想定通りの値が出ることもあれば、それよりも大きい値も出るし、小さい値も出ることがあります。
しかしながら、毎回完全にでたらめな値が出るわけではありません。
ある規則性みたいなものがあったりします。
その規則性は、値毎に確率を導くとはっきりします。
ある値xが一番高い確率で採取され、xから値が離れるほど(x±Δxとした場合Δxが大きくなるほど)確率は小さくなります。このことは皆さん経験上ご存知だと思います。
統計学では、このデータの値xを横軸に、発生確率f(x)を縦軸にした関係を「分布」と名付け、その分布の性質を利用する学問です。
統計学は何に使えるの?
「データの有意差(意味の有る差)を示す」
と
「データの予測値が導ける」
ことが大きな特徴となります。
データの有意差を導けるということは、
「データを集めて10という結果が得られた。前回は同じようにデータを集めたら8だった。この結果は差があるのか、データが振れているだけなのか」
という悩みを解決することが出来ます。
有意差を導けるということは、その次のアクション内容(是正か現状維持か)を「決断」することが出来るということです。
そしてデータの予測値が導けるということは、予知が出来るということです。
「決断」
と
「予知」
これらはいずれもビジネスにおいて非常に重要な要素です。
統計を扱うことで、勘と経験と度胸(私はこれらも大事だと思いますが)だけでは足りない部分を補うことが出来ます。
確かに統計には難しい部分が多く存在します。
しかしながら、意思決定をするうえで必要なデータ分析を補助してくれる非常に有用なツールであることは確かです。
当サイトでは、仕事で使える統計学を色々と紹介しています。
書籍での勉強が難しいのであれば、まずは当サイトでイメージを掴むところから始めてみてはいかがでしょうか。
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