就活の時に、中々就職が決まらず。
焦った挙句に、希望の職種につけなかった人、手を挙げて!
ハイ、僕です。
まぁ人それぞれだと思いますが、今の自分の職種に不満がある人って結構な割合でいると思うんです。
その証拠に職種別で採用をしてくれって層が全体の4割に上るそうですし。
とはいえ、未経験の職種に転職となると、通常の同業、同職種への転職と異なりかなりハードになります。
募集要項にも、大概『経験者求む』と書いてありますし。
という事で、今回は未経験の職種への転職の方法(もとい戦略)を私の体験談を交えて解説いたします。
私は前職は品質管理、品質保証だったのですが、そこをうまくやって今は念願だった開発職になって、ゴリゴリ最先端の新製品を開発中であります。
そんな私が実用した戦略ですので、多少は使える戦略と思います。
どうぞ最後までお付き合いください。
未経験の職種への転職がなぜ困難なのか?
募集要項に経験を求める記載があるから。
未経験の職種への転職が難しい、もしくはためらってしまう理由はまず
募集要項に~の経験求むと記載されているから
これがあると思います。
そういう表記を見てしまうと
「私、ダメかも」
と思ってしまいます。
そりゃそうでしょう。
ですが、実は募集要項に満たしていなくても応募する分には問題ないみたいです。
以下dodaからの抜粋ですが、
「募集要項には理想の条件が書かれているケースがよくあります。最終的に採用された人物を見ると、条件から外れていることもよくあるのです。私の印象でいうと、7~8割は条件マッチの人。逆に言えば2~3割は完全マッチしていない人です。そういう実態もあるので、せっかく興味のある求人なのに、会社が求める理想の条件を満たさないから応募しないというのはもったいない話だといえます。」
出典:Q. 募集要項の条件を満たしていない求人に応募してもいい?
転職エージェントつまり、転職のプロがこう言っているならかなり確度が高そうな情報です。
これを考慮すると、未経験だからと言ってもビビってしまう必要はないのかなと思います。
という事で未経験でも良さそうではありますが、じゃあ企業側は誰でも良いのでしょうか?
当然そんな訳はないでしょう。
即戦力になり得る人材か否か
採用側の立場に立てば分かるのですが、お金をかけて採用するからには、入社後すぐに活躍してくれないと困るわけです。
つまり即戦力を求めているわけです。
先述した~の経験を求めているというのも、結局はその知識、知見があれば即戦力として働いてくれそうだからという側面の現れに他なりません。
逆に言うと、経験がなくとも即戦力として働いてくれるのならば、それで良いとも言えます。
故に転職するなら、あなたは自分が即戦力足り得るとアピールする必要があるのです。
それでは、どのように自分が即戦力であるとアピールすべきなのか、その戦略を考えていきましょう。
即戦力をアピールする戦略とは?
その1:前職種であったことを、メリットに置き換える
職種を変えるという事は、今から狙いに行く職種とは別の視点を持っているという事です。
これをアピールする事は非常に有効です。
別の視点というのは、その部署、会社に対してのイノベーションのきっかけにもなり得ます。
例えば私の場合、品質管理/保障から開発への転職を狙っていました。
その上で、この職種変えのメリットとして
「私は前職は品質管理を行っていました。ゆえに統計的工程管理は一通り熟知しており、知見もあります。私が御社の開発に配属された暁には、そういった品管目線も取り入れた開発を行い高品質の開発を実行出来ると思います。」
と、こうアピールしました。
採用側の開発部署が低品質でクレームが多い場合、このアピールは強烈に刺さります。
これは色々応用が効きます。
開発⇒営業なら技術的視点を持って、技術営業的立ち回りが出来る
生産管理⇒営業なら、生産段取りを考慮して提案をスムーズに出来る
こんな感じで、別職種への転職で自分は前職の文化、前職の職種から切り替える事で、今までにない価値を提供できるとアピールできると、採用側は相当に食いつきます。
その2:汎用性×希少性の高いスキルをアピールする
2つ目は汎用性×希少性の高いスキルを持ち、それをアピールする事です。
即戦力と呼ばれるためには、やはり武器が欲しいところ。
ですが、全く別の職種に転職する上では、前職の専門スキルが活用出来る可能性は少ないです。
そこで必要になるのが、どの職種で活用できる汎用性の高いスキルです。
汎用性の高いスキルであれば、別の職種に移っても即活用する事が出来ます。
ではどういったものが汎用性が高いと言えるのでしょうか?
基本的には
数字関連、PC関連、ライティング関連、営業関連
こんなところでしょうか。
ですが、ただ汎用性が高いと言ってもそれだけではダメです。
例えばエクセルの機能を一通り使えるというのは、どこの職種でも使えるでしょうが、このスキルで自分は即戦力であるとアピール出来るでしょうか?
答えはNoです。
なぜならば、誰でも使えるからです。
言い換えると、需要が無いからです。
モノの価値というものは、需要と供給のバランスで成立します。
エクセルの基本スキルという誰でも使えるスキルは、供給過多で価値が相対的に下がってしまうのです。
故に汎用性だけでなく、希少性の高さも重要になります。
例えば、エクセルにしてもVBAを組める人は希少性が増します。
習得難易度が高いからです。
また、ライティングスキルにしても、ブログで数万PVを集めている、アフィリエイトで数十万の売上を上げている人は極めて高いセールスライティングを有しているとして、重宝される可能性があります。
また、当サイトで扱っている統計学も数学的なハードルがある為、希少性の高いスキルと言えます。
統計的工程管理手法だけでなく、検定、実験計画法、多変量解析を運用して成果を出したことがあるとアピール出来れば、即戦力として扱ってもらえると思います。
私の場合、統計学とVBAがこの汎用性×希少性スキルが該当するスキルになります。
特に統計学においては、開発職に転職してから実験計画法を駆使して、新しい性能を有した製品開発に成功しています。
正に汎用性×希少性の高いスキルを駆使して、転職先に価値を提供できたという訳です。
アナタも未経験でも職種を切り替えたいなら、このような特殊なスキルを身につけてみましょう。
その3:ストーリーを考える
今まで紹介したのは、視点とスキルという、言わば武器みたいなものです。
当然武器は持っているだけでは、役に立ちません。
いかに使いこなすかが重要になるわけです。
という事で、ここで重要になるのは、この武器をどういう風にアピールするのか、そのストーリーを組むことが第3のポイントになるわけです。
面接官に単に
「私は以前品質管理でした、品質に詳しいです」
とか
「品質管理で統計学を培いました」
と言うだけではアカンのです。
例えば私の場合、
「私は前職は品質管理を行っていました。ゆえに統計的工程管理は一通り熟知しており、知見もあります。私が御社の開発に配属された暁には、そういった品管目線も取り入れた開発を行い高品質の開発を実行出来ると思います。
また、品質管理部署では統計的工程管理を実用して規格値を決めていましたし、クレームの検証試験では信頼性工学や実験計画法も実用して対処していました。これらの手法は開発でも非常に有効ですので、御社に配属されても即戦力として貢献できると思います。」
とこんなご立派風なアピールをしたわけです。
このように、相手に自分がどう役に立つのかをイメージさせるようなストーリーを構築する事で、
「あぁこの人は未経験でも役に立ちそうだ」
「そもそも、こんなに論理的に自分をアピールできる人間なら仕事は出来るだろう」
と認識させることが出来ます。
「でも、そんなストーリー思いつかないよ」
というアナタ。大丈夫です。そういう事は転職エージェントと相談しながら作れば良いんです。
転職エージェントは昨今、転職するならとりあえず登録しておけと言われる程、転職にはなくてはならない相棒です。
・職務経歴書、履歴書を希望の職種に送付してくれる
・面接の段取りを全てやってくれる
・面接練習の相手になってくれる
等々を無料で行ってくれます。
また、先ほど言ったストーリーを一緒に考えてくれます。
当然、最終はあなたが考えて、決めなければなりませんが、人と相談して物事を進めるのと、一人孤独で進めるのとでは、やはり効率が違います。
人は何かに話しながら、物事を整理するという修正もありますので、その相談相手として転職エージェントはうってつけなのです。
「それでもやはり億劫だな。」
と思うでしょう。実際に転職活動は大変なものです。
今の仕事と両立して、書類を書いたり、面接をしたり、平日に休みをとったりと決して楽ではありません。
ですが、動かなければそのままです。
おそらく、こんなタイトルのページにたどり着いたという事は、アナタは多少なりとも今の職場、職種に不満を持っているはずです。
不満を解消するのは、いつだって行動です。
考えてたって、何も変わりません。
悩んでいたって、何も変わりません。
行動する事で、アナタの不満は解消されるのです。
転職エージェントへの登録は誰でも出来ます。
職務経歴書はアナタが普段仕事で作る、報告書よりも簡単です。
面接官より上司の方がキツいです。
ストーリー作りは、アナタが仕事をする上で立てる仮説、クレーム対応の言い訳より容易いです。
分解して考えると、アナタが行動して出来ない事なんか一つも無いのではないですか?
もし、今の職種になったことを少しでも後悔しているのなら、まずは登録からしてみてください。
それだけでも、アナタにとっては大きな一歩のはずです。
コメント