今現在、様々な業種、仕事がありますが、どの分野においても数字に強いということは、強力な武器になります。
昔在籍していた職場では、数字や分析に強い役員がひと際「仕事出来る人オーラ」を放っていました。
私も今打ち合わせをする上で、数字に多少慣れているため割と話を聞いてもらえます。
今回は数字に強いことによるメリットをお話ししたいと思います。
説得力が増す
例えば
Aさん:「この改善を取り入れることでかなり大きな効果が期待できます。」
Bさん:「この改善を取り入れることで、歩留が70%から90%へ上昇します」
と提案があった場合どちらを採用するかは迷うまでもないでしょう。
この数字で表すだけで説得力が増す理由ですが、おそらく
「数字が算出出来るくらいには効果について分析がなされている」
ということが暗に想像されるからだと思います(逆にいえば相手を説得する場合は、適当に数字を混ぜるだけでも一定の効果が出るはずです・・・詐欺ですけど)。
また数字で説明できる人は、効果を算出する過程において様々な試行錯誤を繰り返しているはずです。
つまり相手からの質問に対しても自然と対策が出来るだけの情報を持っている場合が多いのです。
故に数字で説明できる人は、様々な質問にもスラスラと答えることが出来る人でもあるため、更に説得力が増すという効果も得られます。
これを習慣化出来たら、今後相手から「この人はデキる人だ」と認識されて更によく話を聞いてくれるようにもなるはずです。
ものごとを分析し、数字で語るだけでこのような正のスパイラルに入ることが出来るようになります。
仕事のスピードが増す
会話において、数字を入れる癖をつけましょう。
「あとちょっとで終わる」 vs 「あと5分で終わる」
「この作業は結構な時間がかかる」 vs 「この作業の時間はおおよそ1時間くらいの見込み」
「先月よりかなり高い売上」 vs 「売上は先月比30%増加」
先述したように説得力が増す他にも、もう一つ仕事のスピードが上がるという効果があります。
時間を数字として告げる場合は特に有効です。
「あとちょっとで終わる」と相手に告げる場合、「あとちょっと」の定義がないので、期限が決まらず、だらだらと作業を続けて結局相手を「あとちょっと以上」に待たせることになります。
対して「あと5分で終わる」と告げた場合、明確に期限を決めた為に、なんとか5分以内で仕事を終わらせるべく、効率よく動くようになります。
このように期限を宣言することによって、仕事の効率を自然と上げることが出来るようになります。
また、期限をつけるということは
「この仕事は5分で終わらせる」
と判断するということにもなります。つまり判断する訓練も出来るようになるということです。
そもそも相手に数字という明確な指標で伝えるということは、発言に対して一定の責任負うということです。
小さな、何気ない場面で、判断と責任を負う習慣をつけていけば、サラリーマンとしてのスキルも少しずつ向上していくのではないでしょうか。
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