『何が分からないのか分からない』の正体

コラム

子供の頃、勉強で分からない所があり、勇気を出して先生に相談したとき

「どこが分からないの?」

と聞かれて

「どこが分からないのか、分からない

と答えて、怒られたり、期待した答えが返ってこなかった。

そんな経験、皆さんありませんか?

いや、子供の時分に限らず、新社会人になったり、はたまた、30,40,50代となっても同様の状態に陥っている人は、一定数いらっしゃるのではないでしょうか?

私も技術開発を生業としていますから、様々な分からないにぶつかることが多いです。

今回は私なりの方法にはなるのですが、分からない状態になった場合の思考方法について解説していきます。

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分からないことが分からない

分からないことが分からないという状況は、感覚的には

「言われること、示されていることが、どうにも腑に落ちない」

でも

「なぜ腑に落ちないのか取っ掛かりが掴めない」

という何とも気持ちの悪い状態のことを示しているのだと思います。

キーポイントはこの取っ掛かりです。これを掴むことが出来れば、解決まではとても早くなるはずです。

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消去法で分からないを浮き彫りにしよう

この取っ掛かりを掴む際、私は今分かることを整理するようにしています。

手順としては、与えられた問題に対して、まず細かく分解します。

そして細かく分解したものに対して、一つずつ分かる or 分からないをチェックします。

例えば1+1=2が分からない場合、

1という数字は分かるか

2という数字が分かるか

+という作業が分かるか

=という作業が分かるか

に分解します。そしてその分解された問題に対して、分かる or 分からないのチェックをしていくのです。

このような方法を取ると、どこが分からないのかが明確になります。

分からない部分が明確化すれば、先生や上司に対しての質問内容も明確化します。

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分からないの正体は?

結局のところ分からないという現象は、頭が悪いとか、要領が悪いとかではなく、その情報を持っていないという状態のことを指すのだと思います。

ここで述べた情報という単語は単なる情報以外に、知識コツなども含んでいます。

つまりただ単に知らないってだけなんです。

知らないことは、知れば解決出来ます。

単語を知らなければ、単語帳を見ればいい

オムレツが作れないなら、youtubeで見て、体に覚えこませればいい

統計が分からないなら、導出の過程を追いかけてみればいい

もちろん、覚える上で難易度の多寡は当然あります。

才能とやらが無いとダメなものもあるでしょう。

ただ「分からないものは、分からない」と諦めないで欲しいのです。

少なくとも「ただ単に知らないだけ、知ればいいんでしょ」という気構えを持ってほしいのです。

世の中割と気構え一つで乗り切れるものです。

やれば何とかなると思って挑戦することが大切です。

小室直樹という著名な経済学者が著書で

『数学は気合でなんとかなる。徳川時代は割り算が高等数学であったが、今では高校生が微積分を習得する時代だ』

といったことを述べています。

物事の大半は、「これは分かる(解決出来る)内容だ」と立ち向かえばなんとかなるものです。

皆さんも分からないという状況に直面した場合は、先ほどのメソッドで考えてみて、なんとかしようと取り組んでみてください。

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