皆さんはQC7つ道具というものはご存知ですか?
特性要因図、パレート図、グラフ、チェックシート、散布図、ヒストグラム、管理図
の7つです。
この中で統計に関連する内容はグラフ、散布図、パレート図、管理図の4つです。
今回は管理図を紹介します。
動画でも紹介しています。
管理図って何?
Xbar-R管理図
管理図は以下のように日々の代表値の変動を記載していくグラフになります。
このグラフはXbar-R管理図と呼ばれるもので、平均値xbarと範囲Rが一定の管理値内に収まって推移しているかを図示したものです。
上限規格(Upper Class Line)と下限規格(Lower Class Line)は管理図用係数表を使って算出する方法があると言われていますが、それは3σを簡単に算出するための手法とされてきたので、エクセルで簡単に算出できる現在としてはふつうに3σでよろしいと思います。
管理図作成の際は
・何日にかにわたってデータを採取し(サンプルサイズ5でサンプル数20の全100データくらいあれば十分だと思います)
・全データから平均値の平均値と標準偏差σx、範囲Rの平均値と標準偏差σRを算出
・平均値及び範囲の平均値はそれぞれの中央線(Class Line)とする
・CLの±σ、2σ、3σでそれぞれ線を引く
という手順で枠組みを組みます。
管理図の運用方法
・決めたタイミングで測定をする
・サンプルサイズは2~5程度(個人的には5が望ましいと考えます)
・測定結果の平均値Xbarと範囲Rを割り出す。
・Xbar-R管理図にプロットする
これを日々繰り返します。
そして見方ですが、
・UCL,LCLを超えていないか
これを確認するだけです。とても簡単です。
この±3σから外れるか否かというのは、有意水準α=0.003で検定を行っている事と同義になります。
つまり3σから外れるという事は、正しい分布に対して有意差あり⇒異常事態が発生しているという認識になります。
8つの異常判定ルール
管理図には、3σ外れを含んだ8つの異常判定ルールがあります。
ですが、この異常判定ルールは日々運用する上では、使用する必要はありません。
8つも異常判定ルールを設けると、第1種の過誤を生じやすくなります。
この件に関しては、他に記事をまとめていますので、そちらを参照ください。
まとめ
管理図はXbar-R管理図だけではありませんが、今回はもっとも代表的な例としてこちらを紹介しました。
管理図を用いると日々の品質の管理状態が一目瞭然となります。
このように見えるでない化出来ると、管理のレベルが各段に上がるはずです。
ぜひ一度試してみてください。
今すぐ、あなたが統計学を勉強すべき理由
この世には、数多くのビジネススキルがあります。
その中でも、極めて汎用性の高いスキル。
それが統計学です。なぜそう言い切れるのか?
それはビジネスというのは、結局お金のやり取りであり、必ず数字が絡んできます。
そして数字を扱うスキルこそが統計学だからです。
故に一口に統計学といっても、
営業、マーケティング、研究開発、品質管理、工程管理、生産管理.etc
これら全てで使う事が出来るのです。
現に私は前職は品質管理、現職は研究開発職なのですが、面接のときに
「品質管理時に活用した、統計の知識を研究開発にも活かせます」
とアピールして職種をうまく切り替える事が出来ました。
そして、もし始めるなら今から勉強を始めましょう。
なんなら、今すぐこのページを閉じて本格的に勉強を開始するべきです。
なぜなら、このような『スキル』は20代でもっともキャリアアップに繋がるからです。
30代ならいざ知らず、40代になると求められるのはこれまでの業務を遂行してきた経験や人脈なのです。
これが無いとある一定以上のキャリアアップは望めませんし、40代以降のハイクラスの転職先も望めません。
20代のうちは成果を結び付けるためにこのスキルが大いに役立ちますが、年を経るごとに求められる働き方が変わるのでスキルの実績への寄与が減ってしまうのです。
なので、後からやればいいやと後回しにすると機を逸してしまう可能性が高いです。
ちなみにこれから統計学を学習をするというのであれば、ラーニングピラミッドというものを意識すると効率的です。
私自身、インプットだけでなく、youtubeや職場でアウトプットしながら活用する事で統計リテラシーを日々向上させていっています。
ぜひ、アナタも当ブログやyoutubeチャンネルで統計リテラシーを上げて、どこでも通用するビジネスパーソンになりましょう
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