アイデアの作り方 TRIZの8つ発明原理で解決しよう!

コラム

みなさん、アイデア思いついていますか?

非常に唐突な出だしですが、アイデアって非常に大切です。

何故なら、今やお金や資源だけで差をつける事が非常に難しいからです。

これまでアイデアと言ったら、発明とか研究開発部署特有の事項だと思われていましたが、昨今では様々な企業で改善アイデアを広く募集しています。

私の以前の勤め先も、今の勤め先も、ボトムアップでの改善アイデアを定期的に募集(もとい強制提出)していました。

これほどまでにアイデアが重要視されるのは何故なのか。

そして、

より良いアイデアを思いつくコツってなんかないのか?

今回はそのコツである、TRIZ,8つの発明原理のお話をしていこうと思います。

この本を参考にしていますので、ぜひ興味が湧いたら読んでみて下さい。

 

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アイデアは貴重な財産

今価値があるのはお金じゃなくアイデア

昨今では、大きな資本があれば勝てるという世の中ではありません。

東芝やシャープは大企業でしたが、崩壊したり買収されたりしてしまいました。

逆にamazon、appleなどは最初は小さな企業でしたが、非常に短期間で世界を代表する企業に成りあがりました。

何故か?

それはアイデアが優れていたからです。

ネット注文

持ち運べるパソコン(スマホ)

一発で見たい情報が閲覧できる検索エンジン

市井の人が発信できるプラットホーム

GAFAと呼ばれる企業の事始めを支えたのは、全てアイデアでした。

こんな大きな規模の話でなくとも、各企業で日々改善するためにはどうしたらいいのか、様々なアイデアが求められています。

何故ならば、

・お金で買えるのは、既存のサービスのみ

・ネット環境による、情報の価格低下

の為です。

お金で買えるのは、それと交換できるサービス、つまり既存のものしか買えないのです。

そしてインターネットが普及したことで、殆どの情報は無料化し、秒で検索できるようになりました。これまで長い歴史で重要視されてきたお金と情報の価値が急落したのです。

対してアイデアは、いまだ価値が高い。

何故なら、アイデアは思いつくまでそこにありはしないので、お金で買うことが出来ないからです(アイデアを出す事が得意な人を雇う、既に思いつかれて秘匿されているアイデアを買うとかは出来ますが)。

そして様々なデバイスが存在する為に、アイデアを表現する事が昔より容易になっているからです。

故にこれからは、アイデアを沢山思い付き、実行に移せる人材が非常に価値を持ってくるのです。

アイデアってそもそも何?

でも、そもそもアイデアって何なんでしょうか?

普段よく言葉を耳にし、口にしますが、アイデアとは何ぞやと聞かれるとはっきり答えられないものです。

ネットで調べても、

『(新たに始める)物事の、中核となる考え。着想。アイディア。』

となんか抽象的な感じです。

ここから少し自論が入りますが、私的にはアイデアとは

・解決するための考え

だと思っています。そしてアイデアは、全く新しい考えではなく

・既存のものの新しい組み合わせ

によるものと考えています。

そもそも先述したGAFAの商品も

・amazon:物流+ネット

・google:ネット+辞書

・apple:携帯+PC

・facebook:プロフィール表+ネット

と全く新しいものではなく、既存のものの組み合わせに過ぎない事が分かります。

このように聞くと、アイデアというものの敷居が低くなったような気がします。

要は、既存のものをどのように組み合わせるかが問題という事なのです。

それではこれから、その組み合わせ方のコツTRIZについて紹介していきます。

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TRIZとは何か?

特許のエッセンスを絞りこんだ8つの考え方

TRIZとはロシアで考えられた、アイデアの発想法で、特許をエッセンスを抽出したものになります。

特許とは、発明者の権利を保護するために設けられた制度(人によって色々な考え方をしますが)で、先に開発した人は、特許化する事で先行者利益を期間限定で享受することが出来ます。

この制度を経営者としてフル活用した人物として有名なのがトーマス・エジソンです。

さて、そんな特許には当然様々な発明が集まってきます。

先行者利益を享受出来るのですから当然です。

つまり、特許はアイデアの宝庫なわけです。

そしてそんな特許を色々を調べてみると、実は8つのアイデア発想のパターンが頻繁に使用されている事が分かったのです。

これがTRIZです。

8つの発明原理とは?

TRIZの発明原理は、

①分割

②先取作用

③逆発想

④ダイナミック

⑤周期的作用

⑥欠点の逆転

⓻セルフサービス

⑧パラメータの変更

の8つです。

一つずつ見てきましょう。

①分割の原理

全体を分割してみたらどうか、もっと細かく分解してみたらどうか 例:テレビとリモコン

②先取作用

必要な作用を、必要になる前に先に準備、配置したらどうか 例:時計の蛍光文字盤(暗くなる前に蓄光している)

③逆発想

構成や動作を逆にしてみたらどうか 例:エスカレーター(人が動くのではなく、階段が動く)

④ダイナミック

相対的に動けるようにならないか 例:自転車のチェーン(金属で構成しているが、つなぎ目が力に合わせてダイナミックに動く)

⑤周期的作用

ある動作を周期的、パルス的に出来ないか 例:ウォシュレットの節水は放水を断続的にすることで実現

⑥欠点の逆転

有害な作用、欠点を逆に利用できないか 例:ホッカイロ(普段は困りものな鉄の酸化作用を利用して熱を発生させている)

⓻セルフサービス

ものやそれ自体が機能出来ないか 例:自動温度調整のヒーター(熱が上がると、電気抵抗が上がる作用を利用して、発熱を下げる)

⑧パラメータの変更

物理的な状態を変えたらどうか(固体から液体、気体へ変換) 例:マイクロミスト(水粒子を更に小さくすると、逆に濡れた感じがしなくなる)

こんな感じです。8つ聞くと、なんだか多そうな気がしますが、逆に8つですべての発想法をカバーできると考えるとかなり便利な気がしませんか?

このようにアイデアを出すときには、何か考える基準を持ったうえで発想する癖をつけると、それまでよりアイデアが浮かびやすくなります。

この8つのアイデアは特許から抽出されたものですが、研究開発に限らずすべての部署、仕事で活用できる発想法です。

ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。

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まとめ

アイデアはお金や情報が低価格化、飽和化している中で、ビッグデータ+AIに対抗しうる価値となってきています。

そしてアイデアというのは、全く新しいものを指すのではなく、新しい組み合わせを指します。

新しい組み合わせ方を考える8つの発明原理として、TRIZがあり、それに従ってアイデアを考えると、どんどん浮かびやすくなる事でしょう。

ただ、TRIZは実はこの8つの発明原理そのものを指すのではなく、もっと大きな発明方法の総称であり、実は8つの発明原理を更により良く活かすための情報整理術もあったりします。

ぜひ、一度試してみて下さい。

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