それは本当に『矛盾』か?

コラム

開発という業務を進めていると、頻繁に矛盾と言えるような排反事象にぶつかります。

特定のエネルギーには敏感でありながら、他の事象に対しては鈍感であること

硬くすると傷がつくが、柔らかくすると形が保てないこと

吸引力を上げると、騒音がうるさくなる事

等々挙げればキリがありません。

開発者の方々は日夜この矛盾と思しき事象と戦っているものと思います。

私もそうです。

そしてこの矛盾は、おそらくこれまで、様々な開発者の心をへし折ってきたはずです。

ですが、この矛盾という言葉がネックなのです。

もしかしたら、我々が解決困難な事象に対して矛盾という言葉を与えて思考を停止してしまっている可能性があるのです。

「仕方がない、矛盾しているんだから・・・」

今回は、矛盾に突き当たった場合に、負けないための思考法について考えていきましょう。

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解決出来ると思い込むこと

脳筋甚だしいとは思いますが、何事も出来ないと思ってしまったら、出来なくなります。

かの有名なバスケの先生も

「諦めたら試合終了だよ」

と仰っています。

一見して排反事象に見える現象に突き当たった場合、思考を停止してしまうと、それ以上アイデアが浮かんでくることはありません。

アイデアは常に考え続け、観察、検証、実験をして、いよいよ後がないという状況になって、ふと風呂場でリラックスした状態でポっと浮かんでくるようなものです。

逆に、あなたが排反事象だ、矛盾だ、と認識した事象に関しては、競合他社やライバルたちもおそらく同じような認識を持っているはずです。

すなわちチャンスなのです。

そのともいえる問題を解決すれば、あなたはライバル達に圧倒的な差をつけることが出来るという事なのです。

もし矛盾に突き当たった場合、とりあえずは

「何か解決の糸口があるはず」

と無理矢理にでも思うことにして、思考をストップしないようにしてください。

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現象を分解する

とはいえ、そのような矛盾のようなものに突き当たった場合、どうすればいいんだというのが、当然の疑問だと思います。

そのような場合は、現象を分解しましょう。

例えば、摩擦性と柔軟性の両立を考えなくてはならないという問題に直面したとします。

基本的には、物質は柔らかければ柔らかいほど、滑りにくくなります。

硬度を上げれば、簡単に滑るようになるのですが、柔軟性も両立させろと言われたら、困ってしまうわけです。

困りました。矛盾です。

しかしながら、ここで思考を止めてはいけません。

そもそも摩擦とは何に依存するのか?

本当に硬さだけか?同じ柔らかいでも”ペタついたもの”と、”サラサラしたもの”もあるじゃないか。

そうやって色々調べてみると、どうも硬さだけでなく、実は表面張力も摩擦性に大きく起因していることが分かってきます。

故に、求めている柔軟性を持たせながら、表面張力をコントロールすれば、望んでいる滑りやすさも得られる可能性が出てくるわけです。

ここまで分かれば、あとは実験&実験です。

一度矛盾に対して解決の糸口が見つかってしまえば、それまで停滞していた分、ダムが決壊したかの如く、物事は解決へ進むものです。

このように、一度矛盾に突き当たってしまった場合、本当に矛盾しているのか、自分は突き当たっているこの現象について、本当にすべて理解出来ているのかを自問自答し、

・文献を探す

・詳しい人に聞く

・特許を調べる

など様々な手を使ってその現象に対しての理解を深めるべきです。

そうすることで、矛盾だと思っていたものに対して、糸口が見つかる場合もあります。

しかし、思考を完全に止めた場合、永遠に解決することは出来ません。

その為にも、思考を止めてはならないのです。

考えましょう。考えて考えて鼻血が出るほどに考え抜きましょう。

そうすることで初めて、あなたの歩みを止める壁に、穴を開けることが出来るのです。

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