統計を説明する面倒さ

コラム

統計を実際に会社で使うときに、厄介だと思うこと。

それは「統計的手法を説明すること」です。

平均値の比較程度ならその必要はありませんが、標準偏差やボックスプロット、検定や推定など、知らない相手に改めて説明するのは、かなり面倒です。

統計的手法を用いて新たなアクションのヒントになりそうな結果が出たとしても、その手法を報告先の上司が知らず、手法の内容がうまく伝わらずに案が却下されるということは、十分にあり得る話です。

もしくはそれを恐れて、分析結果やそれに伴うアクション案を報告できないということもあるのではないでしょうか。

そしてモチベーションが下がり、せっかく勉強した統計手法を結局は使わなくなっていく。

非常にもったいない話です。

私は案外この、「説明が面倒」という点が統計がもてはやされながら、案外使う人が少ない要因の一つだと思っています。

 

今回はこの「面倒」をいかに解決するか、普段私が行っているいくつかの方法を紹介したいと思います。

皆さんにそのまま適用出来るかは分かりませんが、何かヒントになれば幸いです。

 

①何が出来るのかを一言で伝える

口頭で説明を聞くとき、小難しい話というのは事前にそれに関する知識が無い場合、まったく頭に入ってこないものです。

相手が相当頭が良い場合は、熱心に聞いてくれたりするかもしれませんが、「分からない話はとりあえず断ってきそう」と思しき相手がそれほど頭が良いとは期待できません。

このような場合は、小難しい話は抜きにして一言で説明するに限ります。

つまりその手法を使ったら何が出来るのかを一言で説明するのです。

特に統計学は、色々な数式が絡んでくるので手法のメカニズムに説明の重きを置くと煩雑として伝わり辛くなりがちです。

ですので、一言

標準偏差:「バラツキを数値化したものです」

ボックスプロット:「分布を比較するグラフです」

検定:「本当に差があるのかが分かります」

推定:「本当の値がどの範囲にあるか分かります」

このように、説明の一番最初に一言で特徴を伝えると相手も納得しやすくなります。

特に相手の話をあまり聞かない人は、これをされると「あっそうなんだ」とそこからの小難しい話に分かったふりをして、逆に陥落させやすかったりします。

こういう人の質問というのはあまり鋭くなく、的外れだったりするので、案外容易いです。

 

②よくわからない所だけ、重点的に調べておく

統計の手法を使う際、結構「ここよく分からないな」とぼんやり思いながら使ってしまうことが、私はよくあります。

こういうところに限って、相手に突っ込まれてうまくいかなかったりするものです。

多分、分からない所だけ自信がないから、説明の時にコントラストが際立って相手に気づかれたりしちゃうのかもしれません。

なので、説明する際の質問対策は全体的にではなくて、「ここよくわからない」という所だけ重点的にすれば、勉強にもなるし、自信もつくからコントラストが無くなって、逆に質問されにくくなったりします。

それ以外の分かっているところは、特に予習はいらないと思います。

準備していなくても理解できている箇所はすんなり答えられるものです。

また、分からない所を潰しておくと説明の際に自信がつくので、相手にも「これなら任せても大丈夫だ」と思ってもらいやすくなります。

説明の際に拒絶される要因は、内容以上に自信の無さだったりするのです。

③定期的に勉強会を開く

手法を相手に理解させるのが難しいなら、その相手が社内の人間である場合は勉強会を実施するのが非常に有効です。

定期的に勉強会を開き、上司も招くことであらかじめ手法を叩き込んでおくと、いざ実務で使うときに説明の手間が省けます。

またこの勉強会を開くと、

・いろんな人に教えるために、自分の統計に対する理解度も増す。

・社内の人間のスキルの底上げとなって業績にも良い影響を与える

・能動的に前向きな活動を行うということで、上司からの評価も上がる。

・プレゼンの練習が出来る。

と良いことづくめです。

「なんだか面倒」

と思われるかもしれませんが、簡単なものでいいんです。

実際に私は、週一度の部署内の連絡会のときに、ラスト5~10分だけ時間をもらって簡単に解説をしています。

資料も凝ったものではなくて、図や式を貼り付けた2~3ページ程度の簡単なものを使っています。

わざわざ勉強会のために独立した時間を1時間取ったりするのは確かに面倒です。人を集めるのも手間です。

ですがこういう活動は、「継続」が大事なのです。

だから簡単でもいいので、定期的に既に行っている打ち合わせ、連絡会、報告会に便乗する形で、実施していきましょう。

最後に

今回は普段私が使っている、相手へ説明する際の方法論を紹介させて頂きました。

ですが、これらは頭でわかっていてもすぐに実践出来るとは限りません。

手を動かして統計をマスターしよう

とりあえず、実践あるのみ、数をこなしていきましょう。

少なくともマイナスになることはないはずです。

 

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