統計的解析を行う上で重要なこと①

コラム

統計的手法は、比較や傾向分析をするうえで確率という数値で答えを示してくれるため、うまく扱えれば仕事をするうえで非常に助けになるツールです。

戦略立案、マネージメント、製造品質管理、技術開発等様々な場面で活用可能なため、利用出来る職種を選びません。

現代のサラリーマンにとって、エクセルの技術と同等以上の必須スキルと言えます。

ですが、統計的手法は、ただ手法を知っていて闇雲に扱えば良いというものではありません。

あくまで数学的理論に裏付けられた道具であるために使い方を誤ると、間違った判断のもとになってしまいます。

統計的手法を扱う上で大事なことは

・目的を明確化する。

・正しい手法を選ぶ

・正しくデータをとる

・解析結果を考察する。

だと私は考えています。

今回は、その中の目的の明確化について解説します

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目的の明確化

統計に限らず、仕事上で実際にアクションを起こす前には、その仕事の目的は何か、どういった答えを欲しているか、明確にしておく必要があります。

とりあえず動いてはみたものの、出た結果について

「えーっと、次どうしよう?」

と無駄足を踏んでやらかしてしまった事、ありませんか?

統計的手法で分析する際も同様で、有益な答えを得るためには、まず目的を明確化しておく必要があります。

例えば学生の頃テストの点で、先生がクラスの平均点をよく発表していたと思いますが、これは各クラスの学力を比較するという目的のもとに平均点を算出しています。

ある製造ラインの製品品質が、±3σ以内に収まっているかどうかを確認するのは、0.3%以下でしか発生しない異常品を検知するという目的のもとに行っています。

これをやっていないと、平均値を算出したり、品質の値が3σ内に収まっていたとしても

「えーっと、それで?」

となってしまいます。

ただの数字遊びになってしまいます。

誰かに報告する場合、目的がはっきりせずに数字だけ報告しても

「それでどうかしたの?」

となってしまうわけです。

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思考フローを構築できる

そもそも目的を明確化していると、回答を想定しておくことが出来ます。

各クラスの学力を比較するという目的の場合、アウトプットのパターンは

・A(B)よりB(A)が学力が高い

・AとBの学力は同程度である。

の2つに絞られます。上司に報告する内容は、道筋は違えど、この2つのうちのどちらかになってしまうのです。

そこまで想定出来ていれば、上司(または顧客)が望む回答と望まない回答も、おのずと浮かび上がってきます。

望む回答ならまだしも、望まない回答が得られた場合は、

「解決策は何か?」

という問いが当然発生します。

そして、この問いに対応するために、事前にどういった分析手法を運用すべきか、どういった可能性により不味い結果に至り得るか、そしてその解決法として何が考えられるか、を思考する必要性が発生します。

つまり目的を明確にするだけで、仮の思考フローを構築することが出来るのです。

なぜこのような事が出来るのか。答えは簡単です。

現状をスタート、目的をゴールとした場合、歩く道はその2点を結んだ直線になるからです。

現状を正しく把握し、目的を明確に定めれば、道筋が浮かんでくるのは当然なのです。

この思考フローを構築出来た段階で、自然と『正しい手法を選ぶ』ことが出来るようになりますし、事前に上司や顧客と調整をすることも出来るようになります。

これほどまでに、目的の明確化というものは重要なのです。

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